洗口液と液体歯磨きの違いをしりたい人「洗口液と液体歯磨きのちがいを知りたいな
。マウスウォッシュやデンタルリンスの違いもよくわからない。普通の歯磨き粉とはなにか違いがあるのかな…。」
本記事ではこういった疑問にこたえます。
■ 本記事の内容
この記事を書いている私は歯医者です。そんな私が本記事で、洗口液と液体歯磨きの違いを解説します。
違いだけでなく効果やデメリットもお話ししますので、ぜひご覧ください。
正直、洗口液と液体歯磨きは脇役にしかなりません。その理由も解説します。
1分ほどで読み終わります。
洗口液と液体歯磨きの違い【マウスウォッシュ・デンタルリンスもまとめて整理】
✔︎ 【洗口液と液体歯磨きの違い】
洗口液 | 液体歯磨き | |
---|---|---|
別名 | マウスウォッシュ | デンタルリンス |
商品表示 | 洗口液 | 液体歯磨 |
成分 | 溶剤,湿潤剤,口臭予防,殺菌 | 溶剤,殺菌,抗炎症,血行促進 |
効果 | 歯周病予防,口臭予防,むし歯予防 | 歯周病予防,口臭予防,むし歯予防 |
使い方 | 30秒ブクブク→そのまま | 30秒ブクブク→吐き出す→はみがき |
うがい | 必要なし | どちらでも |
タイミング | 歯みがき後につかう | 歯みがき前につかう |
上記の通りです。
呼び方の違い
・洗口液 = マウスウォッシュ
・液体歯磨き = デンタルリンス
「洗口液=マウスウォッシュ」、「液体歯磨き=デンタルリンス」です。
この呼び方さえ区別できれば、ほぼ理解したのと同じです。
洗口液(=マウスウォッシュ)は、口に含みすすぐもの。
液体歯磨き=(デンタルリンス)は、「歯磨き粉」と同じです。
商品表示の違い
洗口液:洗口液 or マウスウォッシュ
液体歯磨き:液体歯磨 or デンタルリンス
両者をみわけるには、商品の表示を確認するのが一番です。
商品の裏側に四角で囲まれていて書かれています。オモテ面では用途のわかりにくい商品が多いです。
成分の違い
洗口液:溶剤、湿潤剤、口臭予防、殺菌成分
液体歯磨き:溶剤、抗炎症、血行促進、殺菌成分
洗口液は溶剤、湿潤剤、口臭予防、殺菌が含まれます。口の中に止まることで効果を発揮します。
液体歯磨きは溶剤殺菌 抗炎症、血行促進がふくまれ、歯磨きすることで効果がでます。
効果の違い
洗口液:むし歯予防、歯周病予防、口臭予防
液体歯磨き:むし歯予防、歯周病予防、口臭予防
正しく使えば、両方に効果の違いはありません。
洗口液、液体歯磨きともにむし歯予防、歯周病予防、口臭予防の効果があります。
使い方の違い
洗口液:30秒ブクブク → そのまま
液体歯磨き:30秒ブクブク→吐き出す→歯みがき
洗口液は30秒すすいで、そのままでOKです。そのため、いつでも使えます。
液体歯磨きは30秒ブクブクしたあと、吐き出し、そのご歯みがきが必須です。
このように、つかうタイミングがまったくことなります。
うがいの有無
洗口液:必要なし
液体歯磨き:どちらでもOK
洗口液はうがいしたり、すすぐ必要はありません。
そのためつわりのひどい妊婦さんやうつ病のとき、そして災害時にも役立ちます。
液体歯磨きではどちらでもかまいません。
個人的には、歯を磨いた後ですので、かるくすすぎたくなります。
使用するタイミングの違い
洗口液:歯みがき後
液体歯磨き:歯みがき前
洗口液は歯磨き後に使い、液体歯磨きは歯磨き前に使う、これが大きな違いです。
※ 洗口液は歯磨き前に限らず、口の中が不快ならばいつでも使えます。
メリット・デメリット
洗口液と液体歯磨きのメリットデメリットをまとめます。
✔︎ 洗口液(マウスウォッシュ)のメリット
・すすぐだけで使える
・口全体に浸透しやすい
・いつでも使える
・高齢者、妊婦、うつ病の人、災害時にも使いやすい
✔︎ 洗口液(マウスウォッシュ)のデメリット
・ブクブクのできない幼児や認知症の人には不向き
✔︎ 液体歯磨き(デンタルリンス)のメリット
・口全体に浸透しやすい
・歯をキズつけない
・水がいらない
・災害時にあると便利
✔︎ 液体歯磨き(デンタルリンス)のデメリット
・比較的コストが高い
以上が洗口液(=マウスウォッシュ)と液体歯磨き(=デンタルリンス)の違いです。
それぞれを代用することはできませんが、併用することは可能です。
>>参考:比較あり:歯医者がおすすめする洗口液 3選【あなたに合った選び方】
「液体歯磨き」と「普通の歯磨き粉(練り歯磨き)」のちがい
液体歯磨き=(デンタルリンス)は歯みがきのときにつかうアイテム、つまり歯磨き粉です。
液体歯磨きと普通の歯磨き(練り歯磨き)のちがいも紹介します。
✔︎ 【液体歯磨きと普通の歯磨き粉(練り歯磨き)のちがい】
液体歯磨き | 普通の歯磨き粉(練り歯磨き) | |
---|---|---|
研磨剤 | なし | あり |
発泡剤 | なし | あり |
すすぐ必要 | なし | あり |
価格 | 高め | 安め |
上記の通りです。
液体歯磨きのメリット・デメリット
✔︎ 液体歯磨きのメリット
・研磨剤が入っていないため歯を傷つけない
・液状なので、口全体に浸透しやすい
・水がいらないので、高齢者や体の不自由な人、災害時でも便利
✔︎ 液体歯磨きのデメリット
・研磨剤が含まれないことは、汚れをおとしにくいことでもある(メリットの逆)
・値段が高め
普通の歯磨き粉(練り歯磨き)のメリット・デメリット
✔︎ 普通の歯磨き粉のメリット
・研磨勢が含まれるため、汚れや着色を落としやすい
・値段が安い
・種類が多い
✔︎ 普通の歯磨き粉のデメリット
・磨きすぎると知覚過敏になることも
・うがいは必須
使い分け・併用は有効
とはいえ、洗口液や液体歯磨きを使い分けることは有効です。
両方のメリットを両取りできるからです。
たとえば、歯を傷つけたくないけれど汚れや着色を落としたい人は週に半分練り歯磨き、のこりの半分を液体歯磨きでブラッシングするのは一つの手段です。
また、障害などで覚醒にムラがある人には、口の開くときだけ普通の歯磨きを使い、覚醒の悪いときは液体歯磨き、のように使い分けるのも有効です。
賢く使い分けて、口の健康を守りましょう。
【どっちがいい】洗口液や液体歯磨きは必要なのか
歯磨き(ブラッシング)が命
ここまで洗口液と液体歯磨きについて解説してきました。
そもそも洗口液や液体歯磨きは必要なのか、といわれるとその答えは「両方とも必ずしも必要ではない」です。
冒頭でも話したように、歯医者である私はどちらもほとんど使っていません。
なぜならむし歯や歯周病の原因となる細菌は、洗口液や液体歯磨きだけで落とすことができないからです。
細菌をおとす1番効果的な方法は歯磨きです。
歯磨き、つまりブラッシングが命です。
洗口液や液体歯磨きはあくまで、ブラッシングの補助に過ぎません。
過信は禁物です。
洗口液と液体歯磨きは災害時に有効
洗口液や液体歯磨きは災害時に有効です。
水や物資が不足している状況では、歯磨きが困難だからです。
そのため防災具グッズにはかならず歯ブラシ、洗口液や液体歯磨きは入れておくことをオススメします。
災害関連死の原因に、「口の不衛生による肺炎」があります。
口のケアは命を守ります。平時のときにこそ準備しておいてくださいね。
まずは小さいサイズでお試しを
洗口液も液体歯磨きも、まずはミニサイズでお試しすることをおすすめします。
味や使う感覚には個人差があるからです。
もし合わない時でも、持ち運びや防災用にキープしておけば、無駄になりません。
薬局やスーパーで売っています。
オススメの洗口液、液体歯磨きを紹介しておきます。どちらも歯科専売です。
詳しくは 比較あり:歯医者がおすすめする洗口液 3選【あなたに合った選び方】で解説しています。
自分に合ったものを選ぶ参考にしてみてください。
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※ ただしコンクールは水でうすめて使うタイプなので、災害時には水のいらないモンダミン プレミアムケアセンシティブ がオススメです。ミニサイズもついています。
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